2011年5月9日月曜日

ビンラディンを襲撃した軍用犬はチタニウムの牙を装備していたのか?

Globalanimal記事翻訳)
Tooth Fairytales: Navy SEAL Dogs Dont Have Titanium Teeth Arthur Jeon, http://www.globalanimal.org/2011/05/07/tooth-fairytales-navy-seal-dogs-dont-have-titanium-teeth/38921/

ネット上の噂話は膨れ上がり、まもなく噂の嵐が理屈と真実を一掃した。

ありがたいことにネイビーシールと他の軍機関は、ぞっとするような牙や並はずれた噛む能力を与えるために、軍用犬の歯を抜いたりはしなかった。チタニウムの牙が天然の牙よりも好ましいというネット上の噂は嘘だったのだ。

実際は、歯科治療のクラウン(被せもの)のことで、勤務中に軍用犬が歯を損傷した時に使われるものだったのだ。


犬の噛みつき訓練での歯のすり減り防止に鋳物合金のフルクラウンを使用。

全ての軍用犬は噛む訓練を施され、時としてこの「噛みつき訓練」で犬は歯を折る。傷ついた歯をチタニウム(1本2,000ドル以上)に変えることは、人間の兵士が弾丸で負傷して治療を受けるのと似たことだ。ネイビーシール・チーム6の軍用犬でさえ、自然の歯を失った時にのみチタニウムか他の素材の人工の歯をつけるのだ。

アメリカ獣医歯科協会によると、ごく普通のクラウンは鋳物、チタニウム、またはステンレスだという。チタニウムは、美観よりも強さを重要視した時の選択だ。

普通、犬の4本の牙は最もよく傷つく歯であり、(損傷した場合は)犬が再び銜えたり引き裂いたりできるように取り換えられるのだ。

しかし犬の訓練の専門家によると、チタニウムの牙は噛む時に外れる可能性があるため、安定性と強さでは生まれながらの歯に勝るものはないという。


ネイビーシールの御用犬、ベルジアン・マリノアが戦車上で警戒中。


読後の感想:
今海外ネット上で、ビンラディンを襲撃したネイビーシールの軍用犬の歯がチタニウムだったとかいう噂がある。でもこの記事でわかるように、どうやらこの噂は嘘らしい。敵に噛みつく力を増強するために、軍用犬の牙を抜いてチタニウムの牙にしていたわけではなかったということ。※というわけで、私が過去記事の読後の感想で述べた「チタニウムの牙」発言は訂正します。