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2011年7月28日木曜日

スウェーデンの警察犬ジャーマン・シェパードの特技とは?

huffingtonpost翻訳記事)


スウェーデンの地元警察によると、当局は23歳の男を婦女暴行で告発したという。 これは、“スパーム・スニッフィングドッグ(精液の匂いを嗅ぎわけるために訓練された犬)”がもたらした証拠と被疑者のDNAが一致したためだ。

スェーデンの警察犬。精液の匂いを追跡するために訓練されたジャーマン・シェパード。

ラポール・オプスという名前の3歳になる警察犬のジャーマン・シェパードは、そのユニークな鼻を使い、犯行現場から精液のサンプルを発見した。報告によるとこの場所は、男が女性にオーラルセックスを強要したと、捜査員たちが考えている現場だ。

このジャーマン・シェパードを1年間以上訓練した警察官のカールソンさんによると、ラポール・オプスはスウェーデン南部で唯一のスパーム・スニッフィングドッグだという。カールソンさんは裁判で証言する予定だ。

スウェーデンで唯一の“精液探知犬”として訓練された犬が収集した証拠によって、
23歳の男が婦女暴行で逮捕された。(資料写真)

申し立てによると、6月にスウェーデンのこの町の公園で、
男は被害者の女性を襲ったという。


読後の感想:
 “アメリカやイギリスの犬記事だけではなく、もっと他の国の犬記事も掲載したいなぁ”、と思っていたので、あまり内容がない記事だけれど、スウェーデンの警察犬の記事は珍しいので掲載した。
優れた嗅覚を生かして海外で活躍する警察犬には、“死臭探知犬”というのもあったりする。これは、死体の匂いだけに反応し、死体の匂いだけを追跡するように訓練された犬。この“死臭探知犬”の記事もそのうち掲載したい。

英文記事: Sperm Sniffing Police Dog Helps Solve Rape Case In Sweden
First Posted: 7/18/11 03:31 PM ET Updated: 7/20/11 02:34 PM ET
Sperm sniffer-dog's evidence to be used in trial of suspected rapist in world first
By DAILY MAIL REPORTER Last updated at 4:44 PM on 19th July 2011

2011年6月27日月曜日

米軍の軍用犬の詳細記事(ミリタリーマニア向き)

Strategy Page記事翻訳)


特別部隊は軍用犬の熱烈な支持者だ。部隊員とともに敵地へパラシュート降下する訓練を施される犬もいる。特別部隊(しばしばオペレーターと呼ばれる)は敵対する土地での偵察任務にたびたび赴くが、最もよい敵地への侵入方法は夜間のパラシュート降下だ。犬は人間や爆発物などをどんなセンサーよりも上手に発見できるので、こういう偵察任務において軍用犬はとても有用なのだ。

犬のパラシュート訓練は時間がかかるものではない。なぜなら、犬は部隊の隊員の胸と紐で繋がれているからだ。通常、犬はこの訓練を嫌がらないが、ジャンプの訓練は確実になされなくてはならない。このジャンプ訓練を楽しむ犬もいる。そして軍用犬たちは、ひとたび地表に到達すると仕事にかかる準備をし、チェストハーネスから解き放たれる。高度10,000メートルから降下した軍用犬すらいる。

600匹以上の軍用犬が現在イラクとアフガニスタンで働いている。アメリカ軍は前世期のすべての戦いにおいて、特別に訓練した軍用犬を使ってきた。軍用犬は数千年の間軍隊で使われてきた。軍用犬は特に、犬を不潔だと考えて嫌うアラブ人に対して効果がある。アメリカの軍用犬はかなり清潔なのだが、彼らは脅える。軍用犬の主な使用目的はクラウドコントロール(群衆管理)ではなく、隠された爆発物や隠れた人間を発見することだが、1匹の軍用犬が多くの敵意を持つイスラム教徒たちをコントロールできるのだ。軍用犬がビンラディン襲撃に配備されたのはこのため(爆発物トラップや隠れようとする人間を発見するため)なのは明らかである。

SOCOM (Special Operations Command) には米陸軍スペシャルフォース、米海軍ネイビーシール、米海兵隊、米空軍オペレーターズが含まれ、彼らは軍用犬を使うための訓練を受ける。SOCOMは軍用犬のための特別装備を開発した。最新のアイテムのひとつは、戦闘犬がよく着るベストに合体されたスペシャルカメラシステムだ。カモフラージュベストは重さ571グラム(20オンス)、カメラは314グラム(11オンス)だ。軍用犬のハンドラーは、76mm3インチ)のビューワー/レコーダーのハンドヘルド機を持っている。このカメラは、ナイトビジョンとバッテリーが組み込まれており、ビューワーは30分間の視聴が可能だ。このビューワー/レコーダーのデーターリンクはオープンエリアでは1,000メートル、多くの壁がある場所では200メートルである。この装置は、軍用犬を建造物や洞窟の中に送り、そこで犬が見たものをオペレーターが見ることを可能にする。軍用犬のベストにはさらに小さな拡声器が組み込まれており、これを通してハンドラーが犬に指示を出すことができる。これらの特別軍用犬ベストの価格は122,000ドル(177万円ほど)である。

この10年間にアメリカ軍は数千匹の軍用犬を交戦地帯で使っている。軍用犬のために新しく開発された多くの装備があるが、従来の装備を最新化しただけのものもある。例えば、長い間軍用犬は装甲ベストを装備していなかった。こういったベストは高価ではなく(100ドル以下)、ただ天候に対する保護と軍用犬の識別のためのものだった。(だが)最近のベストは多くの特殊構造でデザインされている。保冷パックを挿入するための仕切りがあるベストもある(保冷剤を収納する柔らかく平らなビニールパックで、この保冷剤は活性化させたときにとても冷たくなる)。

人間のように効果的に暑さに対処できない犬もいて(犬は汗をかかないので)、イラクやアフガニスタンは夏期にはとても暑くなるので、この保冷剤は熱中症を防ぐのだ。そして、ベストには軍用犬のパラシュート降下を可能にしたりロープで引き上げるためのアタッチメントある。さらに、軍用犬識別のための記章が簡単につけられるようになっていて、ハンドラーが負傷した軍用犬を回収するための様々なグリップがついている。荷物のようにハンドラーがその背で軍用犬を運ぶために、紐がついているデザインのベストもある。こういうベストは軍用犬の機動性を少々損ない、特にジャンプ力に影響を及ぼす。しかし軍用犬はすぐに慣れる。装甲ベストの価格は、その装甲の程度に応じて500ドル~1,000ドルである。無装甲のベストを好むハンドラーもいる。というのは、無装甲ベスト(およそ0.5キログラム/1ポンド)のほうが装甲ベスト(最大3.5キログラム/7ポンド)よりも軽量で、締めつけが少ないからだ。

軍用犬はケブラー防弾チョッキを身につけて働く訓練を受ける。これらのベストは刺し傷、砲弾の破片、そして数種の弾丸から犬を守る。体重41キロのジャーマン・シェパード用の3.5キログラムの重い保護ベストは、兵士や海兵が7.7キログラムのベストを身につけたときの負担に等しい。軍用犬は価値があるので、こういうベストの出費は正当化される。軍用犬は1年間、およそ60,000ドルの訓練を受ける。このような価値ある軍用犬の生命を守る装備にかかる出費は意味のある投資なのだ。

現在アメリカ軍には1,000匹以上の軍用犬がいる。第二次大戦中にはおよそ10,000匹の軍用犬が徴兵され、ベトナム戦争ではおよそ4,000匹の軍用犬が訓練され国外に送られて281匹が戦闘中に殺された。第二次大戦中、太平洋で海兵は327匹の軍用犬を使っていたが、29匹が戦闘で死んだ。このとき海兵は、カモフラージュと待ち伏せ場所の設置に長けていた日本軍を発見するために軍用犬が役立つことを発見した。

法律が改められた2000年までは、軍用犬は年齢10歳くらいまで使われた後に殺された。退役した軍用犬は通常の家庭生活には適応できないと考えられていたのだ。だが、軍用犬はハンドラーや家族たちと安全に暮らしており、ついに政策は変更された。軍用犬のハンドラーたちは長い間、退役軍用犬が彼らのハンドラーとともに暮らすことや、里親に出されることが許可されることを主張していたのだ。


読後の感想:
いつもは、むやみにカタカナ英語は使わずに訳そうと思っているのだけれど、ミリタリー関連に不案内な私が、わけのわからないミリタリー用語を無理に日本語に置き換えようとしても見苦しいだけなので、この記事はカタカナ英語を遠慮なく使ってしまった。
大学受験の和訳問題などでは、カタカナ英語ではなくてきちんと日本語に訳さないと減点される場合があるけれど、これはただの趣味のブログだし、和訳ではなくて翻訳(のつもり)だからOKというコトでご勘弁を。

It's Raining Commandos and Dogs

2011年6月25日土曜日

英国首相官邸の猫。代々受け継がれている猫の仕事

Daily Mail記事翻訳)


ダウニングストリートで暮らす猫のラリーは、ネズミ捕りのために首相官邸に雇い入れられて以来、初めての仕事をした。

おめかしした雄猫のラリーは、英首相官邸で働く公式のネズミ捕り猫。
キャメロン首相も彼のファンのひとりだという。


デーヴィット・キャメロン首相は、歴史的なロンドンのタウンハウスにネズミがはびこり、妻のサマンサさんや子供たちと暮らしているダウニングストリート10番の首相官邸の上階のフラットですらネズミの姿を見かけたと語った。

「私はラリーの大ファンだからね」と、ITV1の“This Morning”で首相は話した。「ダウニングストリートの首相官邸はネズミに占拠されているが、ラリーは何匹か捕まえたよ」

TVの朝番組で、”小ネズミは怖くないが大ネズミは怖い”と語るキャメロン首相。


「私の住居で見かけた1匹だが、こいつが私を見つめていたものだから携帯で写真に撮ったほどさ」キャメロン氏は小さなネズミ(mouse)は怖くないという。だが彼は、「大きなネズミ(Rat)は怖いね。まだ出くわしたことはないが」とつけ加えた。

首相官邸の外部で幾度かネズミが目撃されたので、この害のある生き物を殺すために、ラリーは2月にロンドンのバタシー犬猫ホームから採用された。

昨日のダウニングストリートでのイベントでは、ラリーはキャメロン氏の人気をさらっていた。カメラマンたちが首相の写真を撮る準備をしていたとき、ラリーは官邸の有名な黒い鉄の正面扉の外をうろついてたのだ。

だがとうとう彼は、警備にあたっていた警察官のブーツを履いた足で奥へ押しやられた。

カメラマンたちを前にして、”首相よりも目立つ”猫のラリーを優しく追い払う警察官。


今日キャメロン首相は、「このときの写真を見せてもらったが、警官はラリーを強く押しやったわけではなく軽くつついただけだと、私は確かな筋から聞いたよ」と、冗談っぽく語った。

このラリーはダウニングストリートで働く一番新しい首相官邸公式のネズミ捕り猫だ。

保守党出身のマーガレット・サッチャー首相とジョン・メイジャー首相のときには、ストルワート・ハンフリーというネズミ捕り猫が働いていた。

ハンフリーの次に短期間首相官邸のネズミ捕り猫を引き継いだのは、当時の財務大臣アリスター・ダーリング氏のペットのシビルだ。だがネズミ捕りの名人だというこの猫は成果を出せずにスコットランドに帰った。


外国人のコメント:
都会ズレした連中はわかっていないな。同じ場所に小ネズミと大ネズミが両方とも出ることはないんだ。もし小ネズミが蔓延しているなら、大ネズミがその周辺にいる可能性はわずかだ。ネズミ捕り猫はラリーでいいぞ!

バカな連中だねぇ。大ネズミを捕まえるのは犬の仕事で猫の仕事じゃない。

ラリー猫、すごく素敵!

私の猫はネズミ捕り名人だ。大ネズミ、小ネズミ、ウサギ、小型犬、そして薄汚れた政治家なんて恐れもしない北欧の血が流れる真のあばれ雄猫なんだ。

昔は私の老猫が家の裏手の線路にいる小ネズミを捕まえたものさ。彼は私たちに見せるために、朝には玄関口に捕まえたネズミを置いておくんだ。だが、こうやってネズミを捕まえた翌日、具合が悪くなって1週間獣医の世話になったんだ。彼は回復したが、それ以来もうネズミ捕りはやらなくなったな。

ラリーはクビだ!

ラリーはイケてるな! 首相官邸で1番のイケメンだよ!

猫は小ネズミを捕まえて、犬は大ネズミを捕まえるものだと思っていたが。

ラリーは実にイカした猫だ。キャメロンにはもったいないね。

首相官邸のネズミ捕り猫ってブレアーのときにリタイアしたんじゃなかったか。なんでも、彼の妻のシェリーが猫と“競争”したくなかったからとか。

よくやったラリー! だが残念なことに、首相官邸にはまだ多くの2本足の大ネズミがいるんだよ。

この雄猫のことは忘れて雌猫を雇えよ。彼女は動くものをかたっぱしから捕まえるぞ!

なんて魅力的な猫ちゃん!

多くの猫は大ネズミを捕らないよ。大ネズミの解決策はジャックラッセル犬だ!

どうか、どうか首相に“猫は成長しきった大ネズミは捕らない”ということを教えてやってくれ。で、ネズミ捕りを仕掛けろってね。そのほうが安あがりだ。


読後の感想:
当記事は働く猫の話だけれど、私はこの手の記事が大好物なので掲載。
これまで当ブログでは、“君主と宮殿で暮らす犬”、“州知事と市庁舎に出勤する犬”“王城に顔パスの猫”といった、VIP待遇(?)の犬猫の記事を好んで掲載してきたが、今度はイギリス首相官邸で働く猫の記事。
私はこういう、海外の政治家や王族などと日常的に関わり、庶民的ではない場所をテリトリーにしている犬猫の話が好きだ。芸能人の豪邸のプールサイドで犬猫がポーズしている写真などを見てもテンションは上がらないが、この記事のように会議テーブルの上で猫がおすまししているとか、制服の職業人とともに撮影された犬猫の写真──特に働く犬猫には本当に目がない。多分、犬猫という日常のごく身近な生き物が、非日常の世界に生きているそのギャップが自分的に楽しいのだと思う。

英文記事:
Larry the cat makes first kills at Downing Street... so at least one of Cameron's policies is working
By DAI DAVIES and DAILY MAIL REPORTER
Last updated at 1:10 AM on 12th June 2011

2011年6月16日木曜日

セラピー犬チロリ。虐待後捨てられ安楽死寸前だった雑種犬の話

(You Tube犬動画)


今回ご紹介するのは、yanagi1212さんによってYou Tubeに投稿されたとある名犬の動画。これは、前回の記事“国際セラピードッグ協会が被災地にセラピー犬を派遣”の読後の感想で言及した、日本初のセラピードッグとなった名犬チロリの波乱と感動の生涯を再現した映像作品。
海外発の犬動画ではないけれど、人間と犬の真実の絆を描いた本当に素晴らしい感動動画なので、職業犬(働く犬)、特にセラピー犬に興味がある方は是非1度ご視聴を。

※”日本初のセラピードッグ名犬チロリ”の動画には、現実の映像と再現映像が含まれています。白い犬が本当のチロリで、コーギー犬が演じているのが再現映像です。



子犬数匹とともに廃屋に捨てられていた母親犬のチロリを子供たちが発見した。そこに偶然大木トオル氏が通りかかり、これが彼らの運命の出会いとなった。

だが、食い込んだ首輪や痛々しい傷跡など、チロリの体には虐待を受けた痕跡があった。


大木トオル氏はアメリカでシンガーとして活動する傍ら、セラピードッグについて学んだ。


忙しい生活の中で大木さんは捨て犬たちの里親を探し、子犬はすべて新しい家を見つけることができた。だが母犬のチロリは引き取り手がなかった。そして彼がいない間に、チロリは保健所に連れて行かれてしまった。

大木さんの必死の救出活動の結果、辛うじてチロリは安楽死を免れて救出された。


セラピードッグを日本で広めたいと思っていた大木さんは、セラピー犬の訓練施設を自費で運営していた。大木さんに引き取られたチロリはここで暮らすことになった。

だが施設には大型犬ばかりで、当初チロリはその中で浮いた存在だった。

この施設には不治の病で闘病中のハスキー犬がいたが、なんとチロリはこの犬を励まし介護したのだ。これに驚いた大木さんは、本来なら血統のはっきりしない犬はセラピー犬にはできなかったのだが、それでもこの犬の才能を信じてチロリをセラピー犬として訓練しようと決心した。


彼の予想通り、チロリは様々な厳しい訓練を順調に乗り越えていった。だがある日、杖を使う人間に歩調を合わせて歩くケインウォークの訓練のとき、杖を見た瞬間、チロリは逃げ出した。

チロリが震えるほど杖を怖がったのは、かつて杖のようなもので虐待されていたトラウマのせいだった。そこで大木さんは、毎日杖を持ったままチロリと一緒に眠ることにした。チロリを杖に慣れさせるためだ。


その後チロリは見事”杖の恐怖”を克服し、セラピー犬として初仕事をすることになった。

事故で車いす生活になった女性患者は、最初はチロリにまったく心を開かなかった。だがチロリは根気強く彼女とアイコンタクトによる触れ合いを続けた。そんなある日、チロリが彼女の腕を舐めた。すると驚いたことに、彼女は不自由な手でチロリを撫でようとした。これがきっかけで彼女は笑顔を取り戻し、諦めていたリハビリを再開する気力を回復した。

歩行能力回復の見込みはないと言われていた男性ですら、チロリに促された結果、自力で立ち上がって歩くことができた。

その後、チロリのセラピー犬としての活躍が評判となり、全国から仕事の依頼がくるようになった。そして大木さんは国際セラピードッグ協会を立ち上げた。

日本初のセラピー犬としてチロリは活躍し続けたが、ある日不治の病で余命3カ月だと宣告された。だが彼女はモルヒネで痛みを抑えながら、それでもセラピー犬としての仕事を続けた。それがチロリの望みだったからだ。

そしてとうとうチロリは、波瀾万丈だが意義のある充実したその生涯を終えた。

チロリは虹の橋を渡ったが、彼女と大木さんの絆が途切れたわけではない。日本でセラピードッグを広めることに大いなる貢献をした開拓者であるこの1人と1匹の物語は、日本のセラピードッグ史上で永遠に語り継がれていくだろう。


※下記リンク先で、名犬チロリと大木トオルさんの動画が視聴できます。

日本初のセラピードッグ 名犬チロリpart1
日本初のセラピードッグ 名犬チロリpart2
http://www.youtube.com/watch?v=aR6RS5WO4tc&feature=fvwrel


参考HP: 国際セラピードッグ協会http://www.therapydog-a.org/

国際セラピードッグ協会が被災地にセラピー犬を派遣

(Montreal Gazette記事翻訳)


東京のセラピードック訓練士の団体は6月中旬に東日本大震災の被害地域へのツアーを開始する。これは、人間に愛情と慰安をもたらすように訓練された犬たちと接することで、避難所で暮らす人々の役に立つことを目的としたものだ。

予定されているツアーは、国際セラピードッグ協会が51日~3日に宮城県の石巻と女川町を訪れて以来のものである。東京の中央区にある協会のメンバーによると、避難所の人々の中にはこらえきれず、犬を抱きしめて泣いた人もいたという。

今回は5匹のセラピー犬と6人のスタッフが避難所や仮設住宅を訪れる。協会は2週間ほどをかけて宮城県から青森県を周る予定だ。

5月に協会が避難所を訪れたとき、セラピー犬の再訪を望む避難所の人々の多くの声にスタッフは驚かされた。協会は少なくとも数年の間は、定期的に避難所を訪れる予定だ。

セラピー犬は、学習障害者や災害被害者と同様に、病院や介護施設、そして退職者ホームや学校などの人々を支援するために訓練された犬だ。現在国際セラピードッグ協会の会長を務める大木トオルさんによって、セラピー犬は1976年に日本に導入された。大木さんはアメリカ合衆国に滞在中にセラピー犬について学んだ。

国際セラピードッグ協会会長の大木トオルさんはアメリカで活動するシンガー。
彼はボランティアをしながら、アメリカでセラピー犬について学んだ。


協会のほとんどのセラピー犬は安楽死させられる寸前だったか、あるいは動物福祉センターから引き取られた犬たちだ。セラピー犬として認められる前に、犬たちは2年以上の厳しい訓練に耐えなければならない。

厳しい訓練を通過した優秀な犬だけが、セラピードッグになることができる。


協会には資格を有する31匹のセラピー犬がおり、他30匹が訓練中だ。現在の協会は、全国の老人ホームや介護施設を訪問する活動を行っている。セラピー犬たちは年間におよそ12,000人の人々と触れ合っている。

大木さんは1995年の阪神淡路大震災の被災地にもセラピー犬を派遣した。彼は(このときに)、避難所を出た人々がその後孤独死したり自殺を図ったりといった、多くの悲しい状況を聞き知った。

そんな悲劇を再び繰り返したくはないと大木さんは語った。

「もちろん被災者の人たちには、食糧や宿泊施設の供給といった実質的な支援が必要です。ですが、災害で家族を亡くした人たちには精神的な支援もまた必要なのです」

避難所の人たちは協会のセラピー犬たちを拍手で迎え、「次の訪問はいつですか?」とたずねつつ涙ながらに犬たちを見送ったと、60歳の大木さんは話した。

「セラピー犬たちがもたらす無私の愛は、津波の被害を受けた人々を癒す助けとなります。スケジュール的に厳しいのですが、私たちはできる限り被災者の人たちを支援したいのです」と、大木さんは述べた。


読後の感想:
最初この記事を読み始めたときはまったく失念していたのだけれど、記事を読み進めていくうちに、Toru Oki(大木トオル)という人物とセラピー犬というキーワードがきっかけで、だいぶ前に視聴したユーチューブの“日本初のセラピー犬、名犬チロリ”という動画のことを思い出した。
どんな内容かというと、虐待を受けて捨てられて安楽死寸前のところを大木さんに拾われたコーギーの血が入った雑種犬チロリが、その生来の優しい気質と才能を発揮して厳しい訓練を乗り越え、見事日本発のセラピー犬になったという実話の再現作品。
この作品、最後にチロリが病死するシーンで私は泣いてしまった。不治の病に冒されてさぞ苦しくて痛いだろうに、それでも大木さんの腕に抱かれたチロリの瞳の優しげな輝きや穏やかな表情は健在で、飼い主で命の恩人の大木さんと過ごした人生に満足して逝こうとしているのだなと、そんなふうに思えた……。



死の床にあるときですら濁りなく美しい、チロリの黒褐色の瞳が心を打つ。


この稀有な素晴らしい雌犬チロリの動画は、職業犬(働く犬)やセラピー犬に興味をお持ちの方には本当にお勧めの作品。ちなみに、再現映像ではチロリ役を愛らしいコーギーが演じているのも、コーギー好きには見どころのひとつ。

動画の中で名犬チロリの役を演じたコーギー。


このチロリの生涯を描いた動画作品の紹介記事へは下記のリンクからどうぞ。↓

英文記事: Therapy dogs bring comfort, affection to Japan's quake survivors
montrealgazette JUNE 11, 2011

2011年6月12日日曜日

セントバーナードは現在も遭難者救助犬なのか?

Bangkok post記事翻訳)


スイスアルプスの高地にある俗世から切り離された彼の修道院から、セントバーナード犬がいなくなる日を想像できるかとたずねられても、ジョゼ修道士は感傷的になることはなかった。

3世紀の時が経ち、しばしばその首にラム酒入りの樽を身につけて描写された象徴的な救助犬は、ヘリコプターと現代技術にその道を譲った。

「(セントバーナードがいなくなっても)、私たちは700年も犬無しでやってきたのですからね」と、彼は語った。「私たちの修道院は1000年の歴史があります。その私たちが犬を飼い始めたのは、まだたったの300年前のことなのですよ」

長い間にセントバーナード犬は、海抜2,500メートルにあるこのサン・ベルナール修道院と同義になった。セントバーナードはこの雪の高地で修道士を案内し、遭難者や道に迷った旅人を救助したのだ。

スイスアルプスのグラン・サン・ベルナール峠に到着後、
雪上でポーズするセントバーナードのケイティ(左)とサルサ(右)。
2009年の6月4日。ロイター通信。


この修道院は、125年前に“スイスの国犬”として洗礼された、偶像視されているこの犬種の血統を確かにしたことで感謝された。

しかし今日では、この犬種はもはやこの修道院で常時生活してはいない。

5年前、修道士たちはセントバーナードの交配プログラムと決別することに決めたのだ。この修道院に残っている4人の住人と聖職者本来の仕事に集中したいと望む修道士たちにとって、これは大仕事だったのである。

1日の終わりに、犬たちの姿を思い出して辛くなることがあります」と、ジョゼ修道士は語った。

この修道院のセントバーナード犬舎を閉めるというニュースがスイスの銀行家や動物愛好家の知るところとなり、彼らはバリー基金という団体を設立した。

彼らのおかげで、修道僧ではなくこの団体の人間が犬を世話できる夏期の4か月間だけ、セントバーナード犬たちは修道院に滞在できることになった。冬季には、アルプスの麓、スイス西部のマルティニーの犬舎に犬たちは収容されるのだ。


セントバーナードと遊ぶ法王ベネディクト16世。
2006年7月19日、マルティニーにて。ロイター通信。


ガソリンスタンド、レストラン、そしてダムの防壁にまで、セントバーナード犬の顔とともにスローガンが掲げられている。スイスとイタリアの境界を超えるバスのための休憩所では、セントバーナードのヌイグルミ、マグカップ、灰皿、ポスター、絵葉書、そしてTシャッツが販売されている。

セントバーナードの特徴は、目の周りの黒っぽい縁取り、赤茶色の斑がある毛並みだ。オスのセントバーナードの体重は最大85キロ、メスのセントバーナードは70キロである。

元々、この犬は雪山にその体で跡をつけていたのだ。「セントバーナードはその体で小さな雪道を作ったのです。ソリを引く犬としても使われていました」と、バリー基金のアニア・イブナーさんは話した。

セントバーナードは、1800年から1812年にかけて生きたバリーという名前の伝説的な犬のおかげで世界的な名声を得た。バリーは40人以上を救助したと言われている。

地元の民間伝承では、バリーは疲れた旅人のためのアルコール入りの樽を首の回りに身につけていた。そしてあるときは、小さな少年をその背に乗せて家まで送り帰したという。

彼に敬意を表して、修道院は常にセントバーナードの1匹にバリーという名前を付けた。1年間に20匹のセントバーナードの子犬を繁殖させるバリー基金の犬舎でも、この伝統は続いている。

遊んだ後、眠る月齢8カ月のセントバーナードの子犬たち。
スイスのセントバーナード・ドッグミュージアムの飼育舎にて。


現代技術がセントバーナードの役割を変え、この犬種は今ではセラピー犬など他の仕事を引き受けている。退職者住宅を訪問する犬もいる。団体は、セラピー犬の訪問を強化していくと述べた。

バリー基金が保有している28匹のうち、雪崩訓練を受けているセントバーナードはただ1匹である。これすらも、実質的な訓練というよりは伝統としてものなのだ。

実際の捜査や救助活動では、ヘリコプターに乗せるためにより軽量で俊敏なアルザス犬(ジャーマンシェパード種)などが使われる。緊急事態において、アルザス犬の救助能力はセントバーナードのそれに容易に勝るのだ。

しかしバリー基金は、グラン・サン・ベルナール峠でのこの犬種の役割の伝統を風化させないことを約束している。「なんと言っても、セントバーナードはスイスの国家の犬なのですよ」とイブナーさんは語った。

山では、今でも修道士たちは時折救助活動に参加する。だが現代の機器が、かつては雪山での救助犬の代表格であったセントバーナードに取って代わった。

追憶に頷くようにジョゼ修道士は、彼のアバランチトランスミッター(※)が“バリーボックス”と呼ばれていると語った。

「それはどういう意味なのですか」という問いに彼は答えた。「それはね、“バリーの吠え声”という意味なのですよ」




(※)アバランチトランスミッターは、日本ではアバランチビーコンと呼ぶみたいです。
以下、http://bluecliff.jp/dougu/bcon.htmlからの引用文を掲載しておきます。
ビーコンとは、雪崩に埋没してしまった場合に遭難者を早期に発見するための、電波送受信装置で、もやは雪山の必須アイテムです。これがあると無いでは、捜索にかかる時間が大幅に違ってしまいます”以上、引用を終わります。


読後の感想:
セントバーナードは憧れの大型犬の一種なので、この記事は楽しく翻訳できた。自分が興味のある事柄について、新しい知識を得ることができるような記事はとても面白い。
私の犬友達は子供の頃からセントバーナードに憧れていて、家を新築したときに飼うつもりでいた。でも、知り合い経由で里親募集に関わって、結局一時預かりをした雑種の中型犬を引き続き飼うことに決めた。この犬は精悍で利発ないいコだけれど、なにぶん飼い主さんが穏やかで優しい人なので、イマイチ躾が入っていないのが玉にキズ……。もし彼がセントバーナードを飼ってくれていたら、憧れのセントバーナードとウチのコーギー連中が戯れる夢のような光景を見ることができたかも……と思うと少し残念。

英文記事:
Saint Bernards: Swiss national dog finds new role Published: 6/06/2009 at 12:57 PM
And the second-best museum is… APR 16, 2011 21:48 EDT
Saint Bernards: Swiss national dog finds new role By Hui-Min Neo (AFP) ? Jun 5, 2009
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jQaGanrcEKekKlvaByCRGUeQ0jgg

2011年6月10日金曜日

アメリカ軍のロボット軍用犬BigDog

(Daily Mail記事翻訳)


走り、荒れ地を登り、重い荷物を運ぶロボット軍用犬がネット上で話題になった。

(このロボット軍用犬の)BigDogは、アメリカ軍のためにエンジニアリング会社ボストン・ダイナミクスによって作られた。

ロボット軍用犬BigDogはアメリカ軍のために作られた。


大型犬サイズのこのロボットは、ガソリンエンジンで油圧系統を動かす。

試験では、この軍用犬ロボットは時速4マイルで走行し、35度の傾斜を登り、340ポンドの荷物を運びながら瓦礫を超えて歩く。

このロボテックローバーは動物のように動く足を持ち、3つのジョイントの位置を1秒間に最大500回変えることで衝撃を吸収することができる。

ユーチューブで6万人に視聴されたデモビデオの中でこのロボット軍用犬は、横に押されてもデコボコの地表で倒れずに足取りを保っていた。

BigDogは状況変化に応じてバランスを保ち、進み、操縦するのを助けるコンピュータを内蔵している。

この(ロボット軍用犬)計画は、革新的な軍用発明品をあみ出すアメリカ国防高等研究計画局(DARPAダーパ )によって後援されている。

最新モデル(の軍用犬ロボット)は基地から遠隔操作される。しかし科学者たちは、BigDogが基本的な決定を行える視界センサーに取り組んでいるようである。


読後の感想:
ロボッット軍用犬なんて、一体何の目的で研究しているんだろう?
メタルわんこじゃ、ナデナデしても固いし冷たいし味気ないなぁ。私的には、やっぱり生身の軍用犬に座布団10枚かな~。
それにしてもこの記事、一体どのカテゴリーに入れたらいいんだろう? “犬の海外仰天ニュース”かな? でも、別に“仰天”するほどの記事でもないし、仕方ないからとりあえず職業犬カテにでも突っ込んでおこう。

Fetch Fido! The robotic dog that could revolutionise the military
By CLAIRE BATES Last updated at 4:54 PM on 5th September 2008
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-1052810/Fetch-Fido-The-robotic-dog-revolutionise-military.html