2011年4月6日水曜日

イギリスのカーディガン・コーギーとブリーダーたちの争い(BBC記事和訳)

29 March 2011 Last updated at 10:19 GMT
Breeders row over future of Cardiganshire corgi

中部ウェールズのライバル関係のコーギー繁殖協会同士が、この犬種の将来を確かなものにするための論争をしている。

新たに創設されたカーディガンシャー・ヤード・ドック協会の会長は、この種が20年で絶滅する可能性があると主張する。

彼は、英国におけるこの犬種の数を増加させたがっている。

だが、ライバルのカーディガン・ウェルシュコーギー協会の副会長は、無差別な繁殖は遺伝子欠陥を持つ犬をより多く生み出す可能性があると主張した。

カーディガンシャー・ヤード・ドック協会のBuilth Wells肉屋のArwyn Morgansは、「昨年登録されたカーディガンコーギーは300頭に満たない。そして年々、子犬の登録が減少しており、これはこの犬種が20年以内に絶滅する可能性があることを示している」と述べた。

「私たちの目標は、頭数を増やしてカーディガンコーギーを、元々この犬種が繁殖された目的である、吠えたてて踵にかみついて牛を追うという仕事のために使役できるようにすることだ」と彼は述べた。

カーディガンコーギーは、およそ紀元前1200年にケルト人によってウェールズに持ち込まれたと考えられ、この犬種は、鼻から尻尾までの体長が1ヤードの長さだったため、1086年の土地台帳に“ヤード・ドック”として描写されていた。

1920年代にブリーダーが両者の相違点を目立たせようと決めるまで、ペンブロークコーギーとカーディガンコーギーは同系交配されていた。

1926年に組織されたカーディガン・ウェルシュコーギー協会の副会長Brenda Piearsは、「この犬種を農場で働けるように発展させるという、この新設の協会の試みに問題はない」「私が懸念しているのは、見境のない繁殖がこの犬種の将来の健康状態を危うくする可能性があるということなのだ」「コーギーは、DNAの組み合わせを通じて同定できるPRAという遺伝子的な眼病を有している」「私たちは、この眼病を持っているカーディガンコーギーを使用した繁殖はしない」「繁殖の増加は、ケンネルクラブに登録されないコーギーを生む結果になるかもしれない。これはPRA(を持つ個体)を再び増加させる可能性がある」と述べた。

Morgans氏は、彼が、新たに生まれたひと腹の子犬たちをケンネルクラブに登録するのを可能にするために、ブリーダーから書類を得ることが難しいことはわかっていると主張することで、countered Piears氏の懸念に対抗した。

「犬を正式に登録しなければ、ブリーダーは犬1頭を(正式登録した犬の値段である)700ポンドではなくて200ポンド程度でしか売ることができない、ということを意味するからだ」と彼は述べた。

「昨年英国では46頭のカーディガンコーギーが登録されただけである」「私たちは、この犬種の生き残りを確かにするために協働しなければならない。そして私の優先事項は、ワーキングドックとしてのコーギーを農場主が入手できるようにすることなのだ」




読後の感想:
私の愛犬2匹はどちらもペンブロークコーギー。最初、メスはペンブローク、オスはカーディガンの組み合わせで飼うつもりだった。特にオスは、野性味を持ったカーディガンの個体が欲しかった。でも、カーディガンのブリーダーは少なくて気に入った子犬に出会えず、結局オスもペンブロークを選んだ。ワイルドで逞しいオスコーギーに成長することを願っていたのに、メスに間違われる可愛い顔と小ぶりな体躯の女々しいコーギーに成長してしまった。でも、彼はものスゴイ体力と運動能力の持ち主。コーギーは中型犬だけど体力は大型犬並み……というのは本当。ハイパーアクティブなヤツらは、何時間でも散歩したがるプチモンスター。本当にコーギーは、牧畜犬として牛を追って広大な牧場を走り回ることこそ相応しい犬種なんだなぁと、最近は心底そう思う。