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2011年7月24日日曜日

イランのペットブームと道徳警察。犬を殺すなら私を殺せ!

Wall Street Journal翻訳記事)


イラン人たちは政府への抗議活動のためにインターネットを利用している。現在彼らは、イスラム教国的な布告を拒否するためにオンラインに殺到しているのだ。その布告というのは、“犬を売り買いする“ことについてである。

イランの愛犬家たちは、自分好みの犬を選ぶためや犬について学ぶため、またはペット話を語るために、“Woof Woof Iran Digital Pets”や“Persianpet”といった人気サイトを訪れている。

イランでは、番犬か警察犬以外は犬を売り買いすることは違法である。犬はイランでは“ハラーム”で、イスラムにおいて不浄だとされているのだ。最近まで、ペットとして犬を飼うことは欧米文化に傾倒した少数のイラン人に限られていた。

だが、家族と犬が遊んでいる映像を発信するアメリカの番組など、衛星テレビの影響で、イランでは犬を飼うことがステータスのしるしとなっている。

「誕生日の贈り物に、お互いが子犬をプレゼントすることが最新のファッションなのです」と、25歳のアミンさんは話した。テヘランから2時間の村におもむいてジャーマン・シェパードの子犬を買った彼は、それ以前に犬を飼った経験はない。

イランの犬の訓練士と子犬。イランのカラジ、ウーフウーフ犬舎の外で。


これに対してイランの当局は反撃している。去年、アヤトラ・ナッセール・マカレム-シラズィ師(イラン宗教界の長老)は、犬を飼うことを非難するファトワ(宗教令)を発表した。4月にイランの国会は、俗悪な西洋的価値観による現象の兆候だとして、犬を飼うことを犯罪だとする法案を通過させた。

今年の夏は、いわゆる道徳警察が“犬取締法”を実行するために町を巡回している。公共の場所で犬を連れているのを発見されたら最大500ドルの罰金、自動車内でキャリーに犬を閉じ込めておかなかった場合は車を没収されて免許停止など、罰則は様々である。

道徳警察に見つかることを回避するために、犬の飼い主たちは真夜中に散歩をしたり、ペットが歩き回れるように車で数時間の地方へ行ったりする。イランの犬の販売人たちは、血統のよい犬を10,000ドル(78万円ほど)で販売する。そして彼らは、犬舎に案内する客に目隠しをするなどというように、隠れて商売をしている。

ビークル犬を得るためにいちかばちかの冒険をした32歳の実業家のアリさんは、「狂っていますよ」と話す。「この経験の後、私は困惑しました。果たして私は犬を購入していたのか、それとも国際的な麻薬売買を行っていたのか……ってね」

去年アリさんがペットを購入するために出かけたとき、アリさんの友達は最初、彼を大きな商店街近くのテヘランの繁華街にある小さな電気店に連れて行った。だがそこは、犬を売る中年男性の店の入り口だった。アリさんがおとり警察官ではないことを確かめるための1時間におよぶ尋問のあと、彼は車に乗せられて秘密の犬舎に連れて行かれた。道中、彼は目隠しをされていたという。結局彼は気に入ったペットを見つけることはできなかった。

その後アリさんは、犬を購入するためにネットを利用した。グーグル検索は、北部の沿岸都市ラシトから南部のアワズまで、イランを横断して散在する10数の犬舎の国内サイトを表示した。

あるサイトは写真つきのデータベースで子犬を提供していた。最初に買い手は、望みの犬種によって500ドルから10,000ドルを銀行口座に送金しなければならない。そして、アリさんの話と犬販売HPの記述によると、トラック運転手が荷物の中に犬を隠して運び、禁じられたペットは2週間以内に届けられるという。

この犬販売サイトは、飛行機の乗客を経由してウクライナから届けられた偽の国際パスポートを所持した子犬を販売する。テヘランの国際空港の到着ラウンジで子犬を受け取ることができると、アリさんは告げられたという。面倒なことにうんざりさせられたが、彼はとうとう地元のブリーダーからビーグル犬を購入したのだ。

旅行するイラン人に金を払って彼らを違法な運び人に仕立て上げ、子犬たちを彼らのペットだと偽装して犬を輸入するのだと、犬の販売サイトは明かした。販売目的で犬を輸入することは禁止されているが、乗客が個人のペットを民間航空便に乗せることは許されているのだ。

ウクライナからテヘランへの航空便には、“パピー・フライト”というニックネームがつけられている。というのは、ウクライナから犬を輸入するサイトの運営者らによると、このフライトの乗客(ほとんどが大学生だ)の多くが、販売するための子犬を運んでいるからだ。

子犬販売者によると、去年空港当局はペットの輸入の税金を50ドルから800ドルに引き上げたという。ウクライナからの輸入をアメリカとトルコに転換した販売者もいる。そしてそこから、子犬はイランに向かうツアーバスとトラックのカーゴを利用して密輸されるのだと、販売人は話す。

「私たちはイランからヨーロッパ、そしてその外部にまで渡る大きく効率的なネットワークを持っていて、イラン人が犬と巡り合うための手助けをしているのだ」と、子犬販売サイトの30歳のオーナーは話す。彼は名前を公表することを拒んだ。

テヘランの芸術学部の学生サナズさんは、モスクワから来た学生からセントバーナードの子犬を買った。現在この子犬は小さなポニー(子馬)のサイズになり、彼女は自分の小さなアパートの部屋でどうしたらよいのか困惑している。

多くのテヘランの公園や付近の屋外施設の入口には、 “ペットの犬を施設内に入れることは完全に禁じられている”、という自治体の標識が立てられている。

「以前私は、犬を連れて散歩に行っていました。ですが警察が私を呼びとめて、犬を没収すると脅すのです。だから私は、今では犬をアパートの屋上に連れて行くのですが、犬が吠えないように祈っています」と、サナズさんは語る。他の犬の飼い主同様に彼女も、自分の犬を没収されることを恐れて姓名を公表したがらない。

ホワイトテリアの飼い主の24歳のミラドさんは、道徳警察との悲惨な争いを経験した。テヘランで、警察の車が彼に気づいて車を路肩に寄せるように指示したとき、彼は犬をフロントシートに乗せて友達の家から車で帰宅しているところだった。拒んだ彼を警察は自宅の玄関ドアまで追跡したと、彼は話す。犬を逃がすために車のドアを開けたが、警察官が車から飛び降りて銃を抜いて犬に向けたそうだ。

「私は犬の前に立って言いました。“犬を殺すなら私を殺せ”、と」。彼の話では、隣人たちが彼をかばうために出てきて、結局犬は殺されることも没収されることもなかったという。だが警察は、彼の免許を6か月間停止し、彼の車を3か月間没収した。


読後の感想:
読みながら訳していったのだけれど、すごく面白かった。ずっと、こういう記事を掲載したかった。私が海外ニュースの翻訳ブログを運営している理由のひとつが、邦字メディアではあまり報道されそうにない記事を紹介したいから。
英字記事を読むようになって私的に1番良かったと感じることは、欧米主要国や東アジア関連記事に偏っている邦字メディアではあまり報道されない地域のマイナーな記事を、自分の好みで自由に選択していくらでも読める、ということだと思う。
例えばこの記事のイランは、反西側的なガチガチのイスラム教国っぽいイメージばかりが先行する国だけれど、海外記事に色々目を通してみると、そこに生きている個人個人、特に若い世代は私たちと何も変わらないただの人間──可愛くてカッコイイものが大好きで流行に弱い、そんな普通の人間だということがよくわかる。そして普通の人間だからこそ、ペットブームの結果、イランでも捨て犬や放置犬や虐待などの問題が起きる可能性は無きにしも非ず……。

英文記事: A Craze for Pooches in Iran Dogs the Morality Police  
Western TV Makes Owning Pups Fashionable, Despite Ayatollah's Fatwa
JULY 18, 2011 By FARNAZ FASSIHI

2011年7月22日金曜日

配達中に犬に噛まれ、200人の郵便配達員が負傷

BBC記事翻訳)

ウェールズの英国郵便は犬の飼い主を対象にした安全キャンペーンを行っている。というのは、去年200人の職員が負傷したからだ。

また、犬による負傷の結果、同期間に352日の病気休暇を招いた。

このキャンペーンはウェールズのスウォンジーで始まった。この地域での犬による郵便局員の負傷は2番目に多い。

犬の飼い主に責任ある飼い方を促す英国郵便の職員デイビーさん。

ほとんどの犬の飼い主は犬の管理責任を果たしているが、それでも飼い主たちは、飼い犬をきちんと監督するように促されている。

英国郵便の職員のウェイン・デイビーさんは、1か月前犬に噛まれたときのことを語った。

デイビーさんの話によると、その犬は普段は家の中で飼われていたが、飼い主がドアを開けたときに飛び出して来たという。

「私はできる限り速くバンの中に逃げ込もうとしたのですが、車のドアハンドルに手をかけたとき、犬が私の腕に飛びついてきたのです」と彼は話した。

「犬は私の腕にぶら下がり、血まみれで……とてもショックでした」

病院で手当てを受けた後、デイビーさんは負担の少ない仕事に回されたが、腕を治すために休暇を取ることに決めたという。


読後の感想:
以前から、外飼いの犬がいるお宅への郵便や新聞の配達は大変だろうな~と思っていたけれど、海外でも配達員さんたちの苦労は同じみたい。
それにしても、BBCの記事は写真が小さい&つまらない。まぁ天下のBBCサマともなると、写真で読者の興味を引く必要などないのかもしれないし、英文多読練習のテキストとして、以前私はかなりBBCの記事のお世話になったので文句は言えないけれど。

英文記事: Royal Mail's Wales safety drive after 216 dog attacks 5 July 2011 Last updated at 06:26 GMT

2011年6月24日金曜日

職場へ愛犬の同伴を禁止された英国会議員が逆ギレ

The Daily Mail記事翻訳)


保守党国会議員が、ウェストミンスター宮殿(英国議会の議事堂)への彼の犬の連れ込み禁止をくつがえすために人権法に訴えている。

ジャック・ラッセル犬のマックスを庶民院(英国議会の下院)のオフィスに連れてこないようにと告げられ、保守党国会議員マシュー・オフォードさんは驚くべき行動を行っている。

月齢6か月のジャック・ラッセル犬を自宅に連れ帰るために1週間の猶予を与えられたオフォードさんは話した。「これは馬鹿げた規則だ。マックスは人を害するようなことは何もしていない。彼は吠えないし、私のスタッフたちも不満などまったく口にしていない」

「もし彼らがこの禁止を押しつけるならば、私は人権法に訴えるだろう。なぜなら、彼らは私の個人的権利と家庭生活を脅かしているからだ」

活発なホワイトタンの毛色の子犬マックスは、彼の同僚議員たちからの反対もなく、41歳のオフォードさんとともに数週間ウェストミンスターに出勤していた。




ロンドン西北部ヘンドン出身の国会議員は、マックスを連れて来る前に議会の職員たちに相談し、個人的に許可を受けたと話した。

「私は彼を数か月間連れて来ている。犬を隠すようなことはしていない。私が職場に犬を連れて来ているということは秘密ではない」と彼は話した。

だが職員のひとりがオフォードさんのオフィスでマックスのバスケットを発見し、騒動が起きた。

この結果オフォードさんは、議員のオフィスを監督する庶民院上級議員のジェームズ・ロバートソンさんの挑戦を受けることになった。

オフォードさんは庶民院のジョン・バーコウ議長にこのペット禁止の取り消しを求めた。

ロバートソンさんは彼に、ウェストミンスター宮殿内への犬の連れ込みを禁じた1991年の法律を告げた。警察の探知犬、盲導犬、そして議会の敷地内で暮らすスタッフのペットのみが、この法律の例外である。

犬の立ち入りは禁止だと述べたウィップ・マーク・フランソワ保守党議員に反対されても、オフォードさんは引き下がらないことを明らかにした。

「彼は私に1週間の猶予を与えたが、私は従わないつもりだ。私の妻のクレアは日中マックスの世話ができないのだ」

「私は自分のためにではなく、マックスのために人権法に訴えるとウィップ氏に伝えた」

人権法は“個人または家庭生活”を管理するもので、この法律によって2009年にボリビア人移民が、ペットの猫の世話をするために彼はイギリスに留まる必要があるという理由で送還されずにすんだ。

議長にこの禁止の取り消しを求めているオフォード議員は、マックスのオフィスでの状況は、“職場における犬”に関するRSPCA (王立動物虐待防止協会)の指針に応じたものであると述べた。

「マックスはいかなる混乱も引き起こしてはいないし、きちんと躾られており、私は彼を規則正しい散歩に連れて行っている」と、オフォードさんは述べた。

オフォードさんとオフィスを共同使用している保守党国会議員のジョン・スティーブンソンさんは、マックスを連れて来ることを完全に支持していた。

騒動が勃発し、土曜日に“The Mail”誌の報道で、他の国会議員2人もペットを職場に連れて来ていることが明らかになった。そのうちのひとりは、旅行用の大型カバンにペットを入れてこっそり連れ込んでいる。

庶民院の広報官は、同僚のオフォード議員に議会の規則を思い出させてあげるようにロバートソンさんを促した。


読後の感想:
この国会議員に対して、イギリスの有権者たちはどんな感情を抱くのだろう? 反感、嘲笑、怒り、それとも動物愛護大国の国民としてはやはり共感なのか? そんなことを考えつつ読んでいたら、読者のコメントが300近くついていて驚いた。あまりに多過ぎていちいち読んではいられないがザッと目を通してみたら、中にはちらほらと共感の意見があったけれど、犬を飼っている人も含めてほとんどの読者の意見は厳しいものだった。
例えばこんな↓

“もしこの議員の言い分がまかり通るなら、グレート・デーンやコブラも職場に連れて行けるんだな“
”こんな馬鹿が私たちの国の政治に関わっているなんて“
”職場は私生活の場ではない“
“そんなに動物に囲まれているのが好きなら、動物園で働け“
“こんな連中が国の政治をしているのか? 犬は家に置いて来い、馬鹿野郎”
“本気で言っているのか?” “なんて馬鹿” “いますぐ議員を辞めろ”

職場でも愛犬と一緒というのは、犬の飼い主にとっては憧れかもしれない。日本でも事業主さんの中には、愛犬と出勤して従業員たちにも歓迎されているというような話を聞くことがある。ボスである社長をはじめスタッフがみな了承するならば、職場における犬の存在は “ストレス減少効果”や“活力・癒しのリソース”になると思うので構わないと思う。
でも議員は社長とは違う。議事堂のオフィスは彼の所有物ではないし、彼の給料は税金から賄われていて、国民の中には犬が嫌いな人や苦手な人が大勢いる。この議員さん、世間を舐めているおボッチャンがそのまま大人になってしまったとか?

英文記事: Commons dog ban breaches my human rights, says MP... and no, he's not the member for Barking By BRENDAN CARLIN and MARTIN DELGADO Last updated at 12:26 AM on 19th June 2011 http://www.dailymail.co.uk/news/article-2005374/Commons-dog-ban-breaches-human-rights-says-MP--hes-member-Barking.html?ito=feeds-newsxml


追記:
当記事を訳し終えた後にBBCで、“マシュー・オフォード議員は、法の保護を得るためや国外追放を免れるために利用する人がいる評判の悪いこの人権法に衆目を集めるため、彼のペットの犬を使ったことを認めた“という記述を見かけた。

 BBCの番組で、贈られた犬のぬいぐるみを膝に乗せて話すオフォード議員(右)。

犬のぬいぐるみを持ちながらオフォード議員に話を聞くBBCの司会者。

スクリーンには議員の問題の愛犬、ジャック・ラッセルのマックスの映像が。


これってつまり、この議員が”人権法に訴えてでも犬を職場に連れて行くのをやめない“というおバカな主張をしたのは、移民が送還を免れるためにこの法律を利用してイギリスに留まり、シリアスな犯罪を犯していることを憂いて、ペットを利用してあえて”バカ者“の演技をしたということ? ふ~ん、さすが元BBC社員、シナリオ作りがお上手。ひょっとして数か月前に犬を飼ったときから計画していたとか。目立つことをして名前を売りたがっている人なのかな。将来首相になったりして。
もしそうなったら、”イギリス首相の愛犬ジャック・ラッセル”関連の記事をこのブログに掲載できる……って、何年先? その頃はもうブログやめているかもしれないし。

参考動画: http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-13857819

2011年6月21日火曜日

キャバリア犬だけはどこでも立ち入りOKな英国

(Men Media記事翻訳)


甘やかされたキングチャールズ・スパニエルの子犬オリバーは、彼が望むこの国のどこへでも行くことができる──国王のお触れ(王法)によって。

だがこの犬の“高貴なフリーパス”は、トラフォードセンター(マンチェスター1番のショッピングセンター)の経営者たちには通用しなかった。彼らは当然のごとくこの犬の入店を拒否したのだ。

オリバーはキングチャールズ・スパニエルだ。17世紀に国王は、彼が好むこの犬種は王国におけるいかなる施設にも完全に立ち入りを許可されるという王の布告を出した。

子供時代の国王チャールズ2世と彼のキャバリアたち。


この布告には、国会議事堂、セント・ポール大聖堂、ストーンヘンジ、ウインザー城、そしてブラックプールタワーも含まれるが、トラフォードセンターは違う。

オリバーの不満げな飼い主のスチュアート・ピットさんはこの店の経営者たちに、王命の詳細を添えて正式な不満の申し立てを行った。

25歳のスチュアートさんは話した。「去年オリバーを買ったとき、私はこの犬種について少し調べたんだ。そしてこの“国王のお触れ “を知ってとても名誉だと思ったよ」

「それで私は、オリバーが私への父の日のプレゼントを買うために、この日に彼をトラフォードセンターに連れて行くのが楽しいんじゃないかって決めたんだ。だが、彼を入店させていいか確認したら拒否されたんだ」

「私は店の人間にこの王法のことを話したが、目が不自由な人ための盲導犬と耳が不自由な人のための聴導犬のみが入店可能だと言われたんだ」

国王チャールズ2世は1600年代に、彼の犬たちを教会に伴わせるためにこの王法を承認したと考えられている。

国王チャールズ2世は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルをこよなく愛した。


そしてこの王法は、ペットたちが無料ですべての公共交通機関で移動できると定めていたと考えられている。

ケンネルクラブの広報担当者は述べた。「この王法は時々引用されることがあります。書物の中ではチャールズ国王がこの布告を出したと主張されていますが、私どものリサーチでは布告者は不明です」

トラフォードセンターの広報担当者は説明した。「トラフォードセンターは、盲導犬と聴導犬以外のいかなる動物の入店も認めてはおりません。そしてこの規定に例外はありません」

「お客様が使用するすべての建物における衛生的理由のために、この規定は標準的なものなのです」


読後の感想:
個人的にこういう“面白い記事”は読むのも訳すのも楽しい。でもそれは、あくまでもネタとして楽しいだけ。常識が遥か彼方へ置き去りになっているこの手の飼い主はどんな人だろうと思って読んでいたら、25歳の男性とは……正直呆れた。
 “王法によってキャバリアが入店できるのか”ということを店の人に聞いてみるだけなら別にいいけれど、その後店に抗議するという行動がかなり疑問。店側がはっきりと犬の入店を許可して専用カートを置いているならばともかく(それすら厭う、犬を飼っていない人もいるが)、そうでない場所に犬を連れて行くのは非常識。
犬を飼おうと決めたとき、要介護になったときのことを考えて大型犬を諦めてコーギーかキャバリアかで最後まで迷った私にとって、キャバリアは今でも憧れている犬種だから、こういう少しアレな飼い主さんのせいで、その犬種のイメージがネガティブなものになるのは残念だし、まっとうなキャバリアの飼い主さんたちの好むところではないだろう。


キャバリアに関するこの王法に対する外国人の意見は、“Yahoo Answers”でどうぞ。↓

英文記事: Shops centre ban for 'royal' dog June 22, 2002
http://men media.co.uk/manchestereveningnews/news/s/13253_shops_centre_ban_for_royal_dog
参考HP: http://www.cavsbury.com/History.html

キャバリアを溺愛したチャールズ2世が出した命令

Discovery記事翻訳)


映画に登場した小型犬だけが有名なわけではない。例えば、キングチャールズ・スパニエルがそうだ。この愛らしいフレンドリーな犬は、チューダー朝時代の王宮で貴婦人たちにとても人気があった。

だがこの犬の立派な犬種名は、多くのトイ・スパニエル犬を飼育してほぼいつも彼らと過ごしていた、他ならぬ国王チャールズ2世のトイ・スパニエルに注がれた不滅の寵愛の賜物である。

チャールズ国王はこの犬をとても愛していて、英国のいかなる公共の場所でも──たとえ国会議事堂の中ですら、スパニエル犬の立ち入りを許可するという王のお触れを出した。この王法は現在でも変わらない。

スパニエル犬たちは英国内のどこへでも、国会議事堂ですら、
望むままに立ち入ることができる。これは英国の法律だ。


読後の感想:
英国王チャールズ2世のキャバリア犬への愛は有名だけれど、この法律のことは当記事で初めて知った。この記事には、“この法律は現在も変わらない”という記述があるけれど、実際はどうなのだろう?
この法律が現在の英国でどのようなステータスなのか興味がある方は、こちらの“キャバリア犬だけはどこでも立ち入りOKな英国”という記事を読んでみては?

英文記事: King Charles Spaniels

2011年5月25日水曜日

写真で見る海外人気犬種ベスト10

America's Top 10 Most Popular Dogs

どの犬種が最も人気なのか。アメリカンケンネルクラブは毎年、登録データを元にした人気犬種ベスト10を発表する。

これは、2008年度のアメリカンケンネルクラブの人気犬種ベスト10である。



ベスト10:シーズー
体重916ポンド。シーズーは“ライオン”を意味する。



ベスト9: プードル
スタンダード・ミニチュア・トイ、3種類のサイズがある唯一の犬種。プードルはその賢さとカラーの豊富さで知られた犬種。



ベスト8: ブルドッグ
その穏やかで保護的な気質が、ブルドッグを人気犬種にしている理由のひとつである。




ベスト7: ダックスフント
短い脚と長い胴が特徴。この犬種は鋭い嗅覚を持つ。サイズはミニチュアとスタンダードがある。



ベスト6: ボクサー
ボクサーは素晴らしいコンパニオンドッグだ。子供とも上手くやれるし盲導犬にも適している。



ベスト5: ビーグル
最も有名なビーグル犬のひとつがスヌーピーだ。この犬種はその楽しい気質で有名で、狩猟能力にも秀でている。



ベスト4: ゴールデンレトリーバー
平均サイズは55から75ポンド。この穏やかで好ましい犬種は黄金色の毛を持っている。




ベスト3: ジャーマンシェパード
非常に頼りになる犬種。ジャーマンシェパードは家族向けかまたは、警察・警備・軍隊向きの犬だ。



ベスト2: ヨークシャーテリア
ヨーキーとしても知られている。この小さなトイドッグはロングコートを持つ活力的な犬だ。




ベスト1: ラブラドールレトリーバー
ラブラドールレトリーバーは穏やかで家庭向きの犬である。この犬種にはイエロー・ブラック・チョコレートの3種の毛色がある。



読後の感想:
……コーギーいない。別に人気犬種だから飼っているわけじゃなくて、好きだから飼っているからいいけれど、やっぱり寂しい。

※当記事は2008年のベスト10ですが、2010年の順位もあまり変化がないようだし、写真が綺麗なので掲載しました。2010年の人気犬種は以下の通りです。↓



2011年4月14日木曜日

エジプトの地下墓地から800万匹の子犬のミイラ(The Star記事和訳)

Millions of mummified puppies found in Egypt
Published On Mon Apr 11 2011
http://www.thestar.com/news/world/article/972906--millions-of-mummified-puppies-found-in-egypt


約800万匹の犬のミイラがエジプトの古代地下墓地に埋葬されていたと、考古学者のチームは明らかにした。

「これほど大量だとは予想しなかった」「本当に驚きだ」と、カリフォルニア大学のポール・ニコルソン博士は月曜日The Starに語った。

犬は、壁龕(へきがん) に埋葬された数少ない動物である。

多くのミイラは、近隣のミイラ作りの飼育場で育てられた子犬のようだ。

「これは残酷で残忍な大量生贄儀式の犠牲ではない」「犬たちは、エジプト人の代表として神に捧げられたのだ」

「その神とは、ジャッカルの頭を持つ神のアヌビスだったのだろう。実際に、地下墓地で発見されたミイラの中にはジャッカルやキツネもいた」

「ほとんど全てのミイラが風化した包帯に包まれた犬で、(地下墓地の)迷宮の暗い回廊から発掘されたのだ」

生後ほんの数カ月でミイラにされと思われるものもあれば、埋葬される前は神聖な犬として近隣のアヌビス神殿に仕え、生涯を全うした後にミイラにされた犬もある。

「重要なことは、こういった習慣が数百年ほどのものではないということだ。この習慣は、西暦747年の後プトレマイオス王朝期と紀元前30年までの期間に渡るものである、ということなのだ」

1897年にフランスのエジプト学者のJacques De Morganによって、メンフィスのSaqqaraの共同墓地の一部分として発掘されたが、ニコルソンが発見するまでは、犬の地下墓地については全く知られていなかった。

ニコルソンがディレクターを務めるカリフォルニア大学のエジプト調査協会団の、この犬の地下墓地に関する今後の目標は、犬のミイラたちをできる限り傷つけずに、できる限り多くの情報を収拾することである。

彼らが作業しているのは、2つの犬の地下墓地の内の1つである。他の地下墓地にはアクセスができないのだ。

800万匹の犬のミイラという見積もりは、1つのエリアのミイラを数えたもので、その数は増加中だ。さらなる調査が、ミイラ犬たちの年齢、性別、そして種類(これは、この犬たちがどのような種類なのかということで、現代人が考える犬種のことではない)などを明らかにする助けとなるだろう。

この犬の地下墓地の存続期間を定め、アヌビス神への捧げ物として、どのくらいの頻度で犬たちがミイラにされたのかを考古学者が判断するには、放射性炭素年代測定法が助けとなるだろう。


読後の感想:
犬好きの私にとっては他人様のわんこでも可愛いもので、散歩中のわんこがいると、彼(または彼女が)が視界から消えるまでついつい目で追ってニヤニヤと見つめてしまうし、電車とかでキャリーバックの中で大人しくしている小さいわんこにも思わず目を細めてしまう。そんな私なので、叶うことなら色々な犬たち100匹くらいに囲まれて暮らしたいと思っているから、ミイラわんこでもウェルカム──って、ウチは一軒家だけど800万体もミイラ置く場所ないなぁ……。
エジプトのミイラ発掘の英字ニュースは今まで結構読んできたけれど、猫のミイラというのはあっても、犬のミイラ記事は初めて。そういえば、ジャンヌダルクのミイラの真偽とか、ミイラを粉末にした薬が昔欧州で万能薬として流行ったとか、そういう面白い記事が古いPCに保存してあったかも。今度、古い英字ニュース読み返してみようかな。