(Men Media記事翻訳)
甘やかされたキングチャールズ・スパニエルの子犬オリバーは、彼が望むこの国のどこへでも行くことができる──国王のお触れ(王法)によって。
だがこの犬の“高貴なフリーパス”は、トラフォードセンター(マンチェスター1番のショッピングセンター)の経営者たちには通用しなかった。彼らは当然のごとくこの犬の入店を拒否したのだ。
オリバーはキングチャールズ・スパニエルだ。17世紀に国王は、彼が好むこの犬種は王国におけるいかなる施設にも完全に立ち入りを許可されるという王の布告を出した。
子供時代の国王チャールズ2世と彼のキャバリアたち。
この布告には、国会議事堂、セント・ポール大聖堂、ストーンヘンジ、ウインザー城、そしてブラックプールタワーも含まれるが、トラフォードセンターは違う。
オリバーの不満げな飼い主のスチュアート・ピットさんはこの店の経営者たちに、王命の詳細を添えて正式な不満の申し立てを行った。
25歳のスチュアートさんは話した。「去年オリバーを買ったとき、私はこの犬種について少し調べたんだ。そしてこの“国王のお触れ “を知ってとても名誉だと思ったよ」
「それで私は、オリバーが私への父の日のプレゼントを買うために、この日に彼をトラフォードセンターに連れて行くのが楽しいんじゃないかって決めたんだ。だが、彼を入店させていいか確認したら拒否されたんだ」
「私は店の人間にこの王法のことを話したが、目が不自由な人ための盲導犬と耳が不自由な人のための聴導犬のみが入店可能だと言われたんだ」
国王チャールズ2世は1600年代に、彼の犬たちを教会に伴わせるためにこの王法を承認したと考えられている。
国王チャールズ2世は、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルをこよなく愛した。
そしてこの王法は、ペットたちが無料ですべての公共交通機関で移動できると定めていたと考えられている。
ケンネルクラブの広報担当者は述べた。「この王法は時々引用されることがあります。書物の中ではチャールズ国王がこの布告を出したと主張されていますが、私どものリサーチでは布告者は不明です」
トラフォードセンターの広報担当者は説明した。「トラフォードセンターは、盲導犬と聴導犬以外のいかなる動物の入店も認めてはおりません。そしてこの規定に例外はありません」
「お客様が使用するすべての建物における衛生的理由のために、この規定は標準的なものなのです」
読後の感想:
個人的にこういう“面白い記事”は読むのも訳すのも楽しい。でもそれは、あくまでもネタとして楽しいだけ。常識が遥か彼方へ置き去りになっているこの手の飼い主はどんな人だろうと思って読んでいたら、25歳の男性とは……正直呆れた。
“王法によってキャバリアが入店できるのか”ということを店の人に聞いてみるだけなら別にいいけれど、その後店に抗議するという行動がかなり疑問。店側がはっきりと犬の入店を許可して専用カートを置いているならばともかく(それすら厭う、犬を飼っていない人もいるが)、そうでない場所に犬を連れて行くのは非常識。
犬を飼おうと決めたとき、要介護になったときのことを考えて大型犬を諦めてコーギーかキャバリアかで最後まで迷った私にとって、キャバリアは今でも憧れている犬種だから、こういう少しアレな飼い主さんのせいで、その犬種のイメージがネガティブなものになるのは残念だし、まっとうなキャバリアの飼い主さんたちの好むところではないだろう。
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http://men media.co.uk/manchestereveningnews/news/s/13253_shops_centre_ban_for_royal_dog
参考HP: http://www.cavsbury.com/History.html