2011年6月8日水曜日

原発内をさまよう犬猫たち。東電救出の意思なし

(Euro News記事翻訳)
Stranded animals roam Fukushima’s nuclear rubble 07/06 11:53 CET
※上のリンク先で、原発内をさまよう犬猫の動画が視聴できます。


(福島第1原発の)非常に危険な放射性の瓦礫をぬって歩いている、少なくとも2匹の犬と1匹の猫が原発の“ライブカメラ”に映されている。

日本の地震と津波が3月に原発の原子炉を破壊して以来、この東電のサイトは専門化された救助チームの排他的ドメインである。



原発内をさまよう2匹の犬と1匹の猫が、東電の“ライブカメラ”に映されている。


原発周辺の約80,000人の住民が20キロ圏内から避難させられた。住民が避難したときに、この区域には数千もの動物が取り残されたと考えられている。

東京電力の松本ジュンイチ部長は述べた。「私どもは現在、原発を再稼働することに注力しています。原発の敷地内に犬や他の小動物が紛れ込んでいますが、現時点で、私どもはこの動物たちの救助のために充てる資源は持ち合わせておりません」

原発内に迷い込んだ動物たちの救助は行わないと述べる、
東京電力の松本ジュンイチ部長。

(原発危機の)会議において、動物の苦しみは最優先事項ではないのだ。

取り残された動物たちへの餌やりや救出のために、あるアメリカの動物愛護団体は日本の当局に原発周辺への立ち入りを求めている。



読後の感想:
政府の誰かがオウムみたいに繰り返していた言葉ではないけれど、“直ちに被害はない”ために、動物たちは今自分が歩いているその場所が、放射能という目に見えないじわじわと効いてくる致死毒に汚染されているということがわからない。感情的には人間の10代だけれど知恵は2歳児並みだという犬にも、当然放射能の危険性がわからない。だからこそ、この動画の冒頭の、何も知らずに原発敷地内をさまよう犬猫の映像は観るのが辛い。