The British woman braving Fukushima radiation zone to save abandoned quake dogs
By RICHARD JONES Last updated at 12:48 AM on 29th May 2011
彼らは日本の津波の忘れられた被害者たち──それは、損壊した福島原発の放射性降下物から逃れた飼い主たちによって見捨てられた無数のペットたちだ。
だがひとりのイギリス人女性が、12マイルの避難区域内の不気味な無人の町に放置されて死を待つ動物を救出するために、潜在的に危険な放射能に立ち向かっている。
これまでのところ、サマセット出身のエリザベス・オリバーさん(70)は、防護服を身につけガイガーカウンターを携帯しつつ侵入した避難区域から197匹の犬と17匹の猫を救った。
エリザベス・オリバーさんと救出されたペット、大阪にて。
避難の後、必需品持ち出しのために住民は2時間の帰宅を許可された。だがペットは、当局が回収しやすいように家屋の正面に繋いで残してくるように指示された。
だが10日が経過し、概算20,000匹のペットのうち回収されのはたった15匹だ。
40年以上日本の住んでいるオリバーさんは話した。「もし解き放たれたとしても、飼い主が戻ると信じているので、動物はしばしば自分の家から離れたがらないのです」
救出された犬の中に、フロストバイトと名付けられたイングリッシュセッターがいる。この犬は浪江町と呼ばれる地域で、お腹を空かせてさまよっていたところを発見された。飼い主はこの犬を解き放っていたので、彼は自分の身を守ることはできた。だが彼は、おびえて攻撃的になっていた。
オリバーさんの世話で、再びこの犬は穏やかになった。
現在彼女はフロストバイトの飼い主を探しているが、彼らはいまだに避難所で暮らしている。そのためこのペットは、被災地から400マイル以上離れた大阪に拠点を置く、オリバーさんの関西アニマルレスキューのシェルターに留まっている。
動物たちがシェルターに到着した後、彼らに新しい家をあてがう前に、オリバーさんは3か月間、彼らを本来の飼い主と再会させる試みをしている。
避難区域へ訪れたある時、彼女は特にひどい光景に遭遇したことがあった。「餓死した9頭の馬の死骸の真ん中に腰かけている農場主を見ました。いまだに生き残っていた20頭の体は、実にひどい状態でした」
警察は餌やりのために人が避難区域内に戻ることを拒否している。
この農場主は、動物たちを飢えて死なせるよりも自身の手で殺すつもりだと話していたが、オリバーさんがこの動物たちの救出の手配をしたのである。
この記事への外国人のコメント:
「なんて立派な女性。彼女に敬礼するわ」
「なんて勇気があるのかしら。私たち動物好きのいったい何人が、彼女のようなガッツを持ているのかしら。かわいそうな動物たち……なんて悲劇なの」
「災害で苦しむのはきまって動物たち、飼い主の帰宅を待っている忠実なペットたちだ。他の人たちもこの女性のように勇気を持って、自分たちの友を探しに行くことを願いたい」
「神の祝福がありますように! なんて素晴らしい女性だ」
「エリザベス・オリバーさんの見捨てられた動物たちへの勇気と優しさと愛の記事を掲載してくれてありがとう。後は、日本の原発災害の犠牲者であるこの4本脚の犠牲者を救う彼女の努力を助けるために、寄付ができるところを教えてほしい」
「真の英雄だ。動物たちのためにありがとう。もし自分の犬たちを家の前に繋いで残したら、地獄のような苦しみだろう」
「読者がオリバーさんを援助できるように、そしてより多くの動物を救うためと彼女がこれまでに助けた動物の世話のために、彼女の情報を公開できないのか?」
「彼女がなぜ動物のために危険を犯すのか理解できる。でも彼女は、このために最終的にがんを患うかもしれない。彼女は勇敢で、そして向こう見ずだ。だが彼女の努力が報われることを願う」
「シェリル・コールがX-Factorに復帰するのに200万ポンド受け取るだろうなんて話じゃなくて、こういう話にもっと焦点を当てるべきだ」
「愚か者だな」
読後の感想:
※当記事でオリバーさんの団体は”Miss Oliver’s Animals Rescue Kansai shelter in Osaka”と記述されているので、 “アニマルレスキュー関西”と訳しましたが、彼女の団体はアニマルレフュージ関西(ARK)ではないかと思います。他に、”He was found wandering hungry in an area called Nami-cho.”という記述がありましたが、” Nami-cho”というのは”Namie-machi”のタイポかもしれないので、福島県双葉郡の浪江町(なみえまち)と想定して訳しました。