2011年6月2日木曜日

ビーグル探偵犬アメリカで活躍。世界の働く犬たち

Dog Detectives Now Sniffing Out Bedbugs in San Francisco, Atlanta, and DC
Berkeley, CA (Vocus/PRWEB) April 29, 2011


資格を持つ”南京虫探知犬”を提供するアメリカで初の会社Advanced K9 Detectivesは、その規模をサンフランシスコ、アトランタ、ワシントンDCにまで広げている。これらの都市では、家屋や事務所などで南京虫被害が増加しており、この小さな寄生虫を正確に探知することが急務なのだ。南京虫探知に犬を使うことは他の手段によるものよりもより正確で素早く、そして安価なのである。


南京虫探知犬ビーグルのレーダーがイーストヴィレッジのアパートでお仕事中。


フロリダ大学の昆虫学の研究者によると、良く訓練された犬はたった1匹の虫や虫卵も96%の正確さで発見できるという。Advanced K9 Detectives社は、従来の駆除業者の正確性は30%だと話す。

「より正確な探知手段というのは、犬がいかなる種の南京虫寄生でも発見・警告し、私たちが駆除を行えることを意味するのです」と、Advanced K9 Detectives社の経営者カール・マスコットさんは述べた。従来の南京虫探知では、人間が部屋のあらゆる部分を目で見て調査する必要があるために多くの時間がかかりました。(ところが)探知犬はもっと効率的です。従来の業者が数時間かけて検査する一方、犬はそのするどい嗅覚で、部屋のあらゆる部分に潜む南京虫を即座に探知するのです」と、マスコットさんは説明する。

アメリカで、ホテル・事務所・民家などに寄生する南京虫。

犬の南京虫探偵はまた、従来の検査よりも経済的だ。このためホテル、事業所、そして個人宅などからの探知犬の需要は多い。

犬は素晴らしい嗅覚を持ち、行方不明者捜査、麻薬取締、爆発物探知などのケースで使われる。Advanced K9 Detectives社の探知犬はNESDCA(嗅覚による探知犬の協会)によって資格を与えられ、南京虫と虫卵を探す仕事をするのだ。

読後の感想1
南京虫探知犬の記事を初めて読んだのは、確か日刊英字新聞デイリーヨミウリだった。犬を飼っていなかった頃は犬記事なんて興味がなかったので、たまに掲載があっても読み流すだけだった。でもコーギーを飼ってからは俄かに犬関連記事が大好物になり、今では犬記事専門のブログまで運営する始末……。
それはともかく、「南京虫探知犬」などというと、なんだか少しアレなような気がするかもしれない。でも、南京虫被害は海外ではなかなかシリアスらしい。

例えばこの記事↓
Mystery deaths plague Thai hotel

南京虫駆除薬使用で、タイのホテルの過失によって3人の宿泊客が死亡した。

13月の間に、チェンマイのダウンタウン・インに宿泊するか施設を使用した後、ほとんど同じ症状を患ったホテルの客6人が死亡した。

ホテルの客6人が死亡した、チェンマイのダウンタウン・イン。

当局は依然、宿泊客の死は偶然だとしている。

だがニュージーランドの“60分“というニュース番組の調査によって、高濃度の殺虫剤クロルピリホスが発見された。クロルピリホスは、ニュージーランドの23歳のバックパッカーのサラ・カーターさんが1月に死亡したホテルの部屋で、南京虫を殺すのに使われた化学物質だ。宿泊客を装ったニュース番組のリポーターが、この部屋から殺虫剤のサンプルを採取したのだ。


読後の感想2
というように、海外では寄生南京虫の不適切な駆除による死亡者すら出ているようだし、南京虫探知犬の存在意義は高いと思う。麻薬や爆発物を見つけることだけがK9捜査官の仕事ではない。南京虫探偵だって地味だけれど立派な犬のお仕事。ゆえに当ブログ働く犬のカテゴリーに掲載。