2011年6月30日木曜日

食用犬や犬肉料理のイベント中止。韓国モラン市場

(ohmidog記事翻訳)


動物福祉活動家たちの反対により、韓国の犬肉消費促進のためのフェスティバルが中止された。

韓国のドッグ・ファーム協会はこの祭りを、韓国南部ソンナム市の従来通りの青空市場で金曜日に開催する予定だった。ここへ私は、自分の本のリサーチのために訪れた。この記事の写真はそのときに撮影したものだ。

韓国のモラン市場で、犬肉の消費促進のためのイベントが中止された。

こちらは食用ではなく、ペットとして売られている犬。韓国モラン市場にて。


モラン市場は青空市場で、産物、野菜、ハーブ、そして注文に応じてと殺される犬を含む動物を販売する。生きた犬は100ドルから200ドルで購入できる。ソウルで売られているおよそ3分の2の犬の肉(レストランで出される犬の肉は含まない)が、この市場で販売されている。

このフェスティバルは、犬肉のバーベキュー、ソーセージ、そして犬肉を蒸したものなど、さまざまな犬の肉の珍味を陳列するためのものだった。さらに、犬が原料の化粧品や蒸留酒なども呼び物であった。

だが、生まれて間もない韓国の動物福祉活動と海外からの反応に対する懸念が、この犬肉市場の計画を中止させたと、ドッグ・ファーマー協会の顧問ヨン・ジュンさんは述べた。

「ひっきりなしのクレーム電話のために、協会は計画を続行することができなかったのです。今や私どもに、このイベントのための場所を喜んで貸す人はいません」と、チャン・チョン栄養大学のアン教授はAFPに述べた。

このフェスティバルでは、市民の認識とは違って衛生的な犬の農場のビデオ映像や写真を展示する予定だったと、アン教授は話した。




およそ600の農場がソウル向けの肉のために犬を育てている。犬の肉はソウルの一部の人々に長い間食されてきた。犬肉のスープ(ボシンタン)は、一部の人々によって夏の珍味だと考えられている。

犬の肉食に反対し、この習慣を国際的な恥だと考える韓国人が増大している。このフェスティバルは、韓国の動物保護団体や多くのインターネット使用者たちの怒りをよんだ。

「犬の肉食は、私たちの国を国際的な笑いものにしており、世界の人々はすべての韓国人が犬を食べると勘違いしています」と、“Coexistence of Animal Rights on Earth”代表のパク・ソンウンさんは語った。

「犬は感情的に人間に近い動物です。犬を殺したり食べたりといったことを公に祝うなど、できないことなのです」

世界初のクローン犬(スナッピー)が生み出されたのはソウルだった。この成功は、科学者たちが卵子提供犬と代理母犬を容易に入手可能だった、ということが部分的に貢献している。犬のクローンの成功は2つの会社の編成を促した。1つはアメリカの会社でもう1つはソウルの会社だ。そしてこの2者のうち、ソウルの会社だけが残って犬の商業クローンを継続している。




読後の感想:
韓国の犬肉の記事は、これまで海外の報道で時折見かけていたけれど、記事内容がどうも気に入らなかったので掲載しようとは思わなかった。なぜなら、一方的すぎたり感情的だったりして、ニュートラルな視点で淡々と記述された記事に出会えなかったから。こういうセンシティブな内容の記事は中立的なものしか信じないようにしているのだけれど、当記事は比較的淡々と事実だけを述べているような気がするし、犬の肉食に対する”Pros and Cons(賛否ともども)、両者の立場の意見に言及しているようなので掲載した。
犬の飼い主として、当然私は犬の肉食には反対。“犬はダメで牛や豚などはいいのか“という意見もあるかだろうが、日々彼らと接していると、やはり人間にとって犬は特別な存在であると思わずにはいられない。上手く言い表せないが、人間が利用しやすいように改良されてきたという事実を差し引いても、犬は人間の糊口を糊するためではなくて人間の相棒になるために存在する動物だと思うのだ。

英文記事: Dog meat festival canceled in South Korea